夏至

夏至とは、一年で最も昼の時間が長くなる日のことだ。これは二十四節気の一つで、「夏に至る」と書くように、本格的な夏の始まりを告げる時期にあたる。具体的には、毎年6月21日頃か22日頃に訪れる。
夏至が一年で最も昼が長いのは、太陽が北半球において最も高く昇り、その分だけ太陽が空にある時間が長くなるためだ。この日を境に、少しずつ昼の時間は短くなっていく。
日本ではちょうど梅雨の時期にあたることが多く、かつては田植えの最盛期でもあったため、地域によっては田植えの無事を祈るための風習や、豊作を願う行事食などがある。例えば、関西地方では稲がタコの足のようにしっかりと根付くようにとの願いを込めてタコを食べたり、関東地方や一部の近畿地方では小麦の収穫を祝って小麦餅を食べたりする習慣が見られる。
世界に目を向ければ、北欧などでは夏至を盛大に祝うお祭りが行われる地域も多い。太陽の恵みを享受し、生命の力を感じる日として、古くから大切にされてきたことがわかる。

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