積乱雲は、垂直方向に大きく発達する、雄大で力強い雲である。大気の状態が不安定な時に発生し、強い上昇気流によって形成される。この雲の頂上は、対流圏と成層圏の境目である対流圏界面に達することが多く、その際には金床状に平らになるのが特徴だ。積乱雲は、しばしば激しい雷雨、雹(ひょう)、突風、時には竜巻といった局地的な荒天をもたらすため、航空機や地上での活動において警戒が必要となる雲である。また、短時間に大量の雨を降らせることがあり、都市型洪水を引き起こす原因ともなる。
語源は、ラテン語の2つの単語に由来しています。
- 「Cumulus(キュムラス)」: 「積み重なったもの」「塊(かたまり)」「山」を意味します。これは、積乱雲が垂直に積み重なるように発達する様子を表しています。
- 「Nimbus(ニンブス)」: 「雨雲」「豪雨」を意味します。また、宗教的な文脈では「光輪」「後光」の意味もありますが、気象学においては雨をもたらす暗い雲を指します。
この2つの単語が組み合わさって、「雨をもたらす積み重なった雲」という意味の「Cumulonimbus」という言葉が生まれました。

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