海は地球を覆う広大な水域だが、その広がり方や地理的な特徴によっていくつかの種類に分類される。
まず、地球上で最も大きな海の区分は「大洋(たいよう)」と呼ばれ、太平洋、大西洋、インド洋の3つが主要なものとして認識されている。最近では、南極を取り巻く「南極海」や、北極を取り巻く「北極海」も独立した大洋として数えられることが多く、これらを合わせて「五大洋」と呼ぶ場合もある。これらの大洋は、広大な範囲を占め、大陸に囲まれながらも相互に繋がっており、地球規模の海洋循環を形成している。
大洋に付属する形で存在する海を「付属海(ふぞくかい)」と呼ぶ。付属海はさらに、大きく二つのタイプに分けられる。
一つは、陸地に大きく入り込んでいるが、広い海峡などを通じて大洋と直接つながっている「地中海」だ。例えば、ヨーロッパとアフリカ、アジアに囲まれた地中海や、日本とユーラシア大陸に挟まれた日本海などがこれに当たる。これらの海は、周囲を陸地に囲まれているため、大洋とは異なる独自の気候や生態系を持つことが多い。
もう一つは、大陸の縁に沿って広がる「縁海(えんかい)」だ。東シナ海やオホーツク海などがこれに分類される。縁海は、大洋と陸地の間にある比較的浅い海域で、大陸からの河川水や土砂の影響を受けやすく、大陸棚と呼ばれる豊かな漁場を形成していることが多い。
さらに、規模が小さく、陸地に大きく入り込んだ海域を「湾(わん)」、陸と陸に挟まれて海が狭くなった部分を「海峡(かいきょう)」と呼ぶ。これらもまた、それぞれの地形的特徴に応じて独自の生態系や人間の活動と結びついている。
このように、海は広大な一枚の水の塊でありながらも、その地理的な特徴によって多様な「種類」に分類され、それぞれが地球の自然環境や人類の営みに異なる影響を与えているのだ。
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