大暑

大暑とは、二十四節気の一つで、小暑の次に訪れる、一年で最も暑さが厳しくなる時期のことだ。例年、7月23日頃から8月6日頃にあたる。この頃には梅雨が明けていることが多く、本格的な真夏の太陽が照りつけ、文字通り「大きな暑さ」が日本列島を覆う。

この時期は、日中の最高気温が連日30度を超える猛暑日となることが多く、熱帯夜も頻繁に現れる。体調管理には特に注意が必要で、熱中症への厳重な警戒が呼びかけられる。学校では夏休みに入り、多くの地域で花火大会や夏祭りといった夏のイベントが開催され、賑わいを見せる季節でもある。

自然界では、蝉の大合唱が最高潮に達し、ヒマワリが満開になるなど、まさに夏真っ盛りといった光景が広がる。農作物にとっても重要な時期で、水稲は穂が出始め、農家の人々は水の管理などに追われる。

大暑は、一年で最も暑い時期であり、同時に夏の盛りのエネルギーに満ち溢れた季節の象徴だ。厳しい暑さの中にも、夏ならではの楽しみや活動が活発になる時期と言えるだろう。