波の予報はWRFとSWANの連携によって行われています。
WRFは気象予測モデルであり、主に大気の動きをシミュレーションします。具体的には、気温、湿度、そしてサーファーにとって最も重要な風の動きを計算します。WRFの最大の特徴は、解像度を非常に細かく設定できることです。これにより、日本の複雑な地形が風に与える影響を詳細に再現できます。たとえば、山を回り込む風や、陸と海の温度差によって発生する海陸風などの局地的な風を予測するのに適しています。
次に、SWANは波浪予測モデルです。これはWRFなどの気象モデルが計算した風のデータを受け取り、その風によって海面にどのような波が発生し、どのように岸まで伝わるかを計算します。SWANは特に沿岸域での計算に特化しており、水深が浅くなるにつれて波が高くなる現象や、海底地形で波の向きが変わる屈折などを精密にシミュレーションします。
実際の予報プロセスでは、まずWRFが広域から局所的な風の分布を計算します。その風のデータを入力値として、SWANが波の発生と変化を計算するという二段構えの構造になっています。波伝説などのサイトが提供している精度の高い予報は、このように風と波の最新シミュレーションを連動させることで成り立っています。これにより、単なる沖合のデータだけではわからない、特定の海岸におけるピンポイントな波の状態を予測することが可能になります。


コメント