気圧についての形容詞

気象学

気象庁では、低気圧や高気圧の強さや勢力を表す形容詞の使い方に、一定の決まりを設けています。

まず、低気圧については、その強さを表すために「発達した」や「急速に発達する」といった表現が用いられます。「発達した低気圧」は、中心気圧や最大風速から見て、最盛期または衰弱期にある低気圧を指します。特に海上警報では、最大風速34ノット以上の風を伴う低気圧を指します。「急速に発達する低気圧」は、中心気圧が12時間で10hPa以上、または24時間で20hPa以上下がるような、急激に勢力を強める低気圧を指します。過去には「爆弾低気圧」という言葉も使われていましたが、現在気象庁ではこの用語は使用せず、「急速に発達する低気圧」と言い換えています。

次に、台風(熱帯低気圧)については、その強さを「最大風速」に基づいて階級分けし、特定の形容詞を用いて表現します。具体的には、最大風速が33m/s以上44m/s未満を「強い」、44m/s以上54m/s未満を「非常に強い」、54m/s以上を「猛烈な」と表現します。最大風速が33m/s未満の場合は、強さに関する形容詞は付けません。

一方、高気圧については、低気圧のように明確な強さの定義や階級分けはありませんが、一般的にその勢力の強さを表すために「強い」や「勢力の強い」といった表現が用いられることがあります。例えば、天気予報などで「強い高気圧に覆われて」といった表現が聞かれます。ただし、これは低気圧のように数値基準に基づいた厳密な定義ではなく、周囲との気圧差やその影響範囲の広さなどを総合的に判断して用いられることが多いです。

このように、気象庁では、特に災害に結びつく可能性のある低気圧や台風の強さについては、誤解を招かないように明確な基準を設けて表現を統一しています。

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